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今、民主党に政権交代して、民主党という新米パイロットに舵を取らせるのは危険すぎるか?


そもそも選挙とは何でしょうか?民主党は、新米だとか、経験が無いとか、要するに民主党は政治の素人だということでしょう。それならお聞きします。

言うまでもなく国民は政治の素人です。その政治の素人の国民に、なぜ選挙で政権を選ばせているのでしょう?政権選択という最も重要なことを、なぜ素人に任しているのでしょう?素人には政治を任せられないなら、政権選択も素人の国民に任すべきではないでしょう。

しかし、民主主義はその政治の素人である国民に、政権選択という最大の権力を与えているのです。この意味することは深遠です。

我々は政治の素人と政治の専門家を分けて考えなければなりません。実のところ我々が選ぶ国会議員と呼ばれる人達は政治の素人なのです。少なくとも政治の素人であっても構わないのです。なぜなら現実に、自民党の国会議員の中には「料亭に行きたくて国会議員になった」人が居るのですから。

国会議員が政治の素人である以上、政治の素人に政権を任せられないという主張は、そもそも成立しないのです。だからといって政権に政治の専門家が必要ないと言っているのではありません。

政治の専門家とは官僚です。官僚は選挙で選ばれるわけではありませんから、政権交代に関係なく存在するわけです。ですから政治の素人である民主党が政権を取っても何の問題も無いのです。

ですから政権交代とは「新米パイロットに舵を取らせる」ことではないのです。そもそも内閣総理大臣は陸海空軍の最高司令官です。最高司令官が戦闘機のパイロットみたいに舵を取ったりするわけがありません。そんなことを言う人はハリウッド映画の見過ぎなのです。確かハリウッド映画には大統領が戦闘機のパイロットになって戦うというのが有りました。

少なくとも日本の総理大臣はそんなことはしないでしょう。最高司令官である総理大臣の仕事は、どこの国と戦うのか決定することであって、具体的な作戦は専門家に任せればよいのです。つまり基本的な政策や国家目標を決定することです。
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